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スプレーフォーム断熱材:一生の価値がある高性能住宅の建設

2020.04.07

住宅購入の際の最も重要な検討事項として冷暖房コストを挙げる新規住宅購入者が増加

住宅購入希望者が購入費用を検討するとき、彼らは住宅ローンや保険料の支払のことだけを考えているわけではありません。最近の購入者は日常の家の使用に関係する費用も計算に入れています。

全米不動産業者協会によると、新規住宅購入者の実に35パーセントが、冷暖房費を住宅購入の際の最も重要な検討事項として挙げています。同協会が発行した『2020 Home Buyers and Sellers Generational Trends Report(住宅購入者・売却者の世代傾向に関する報告書2020年版)』は、ミレニアル世代(24~39才)が、冷暖房費用を住宅購入を検討する際の「非常に重要な」要素とみなす新規購入者の大半を占めていることを示しています。

Demilec社の住宅建築業部門でナショナルマネジャーを務めるデイビッド・ディートリックは、最近の買い手は、快適性と健康への影響が標準的な住宅よりも優れ、省エネタイプでしかも手頃な価格の住まいを求めていると話します。

かつて、スプレーフォーム断熱材は、平均的な住宅購入者にとって桁違いに高額と見なされていましたが、いまやあらゆる市場に出回るようになり、スプレーフォーム断熱材のおかげで、高性能住宅が誰にでも手が届くようになったことを建築業者は認識している、とディートリックは言い、「スプレーフォーム断熱材が使われている家に足を踏み入れると、何かが違うのです。清潔感があり静かで、家全体の温度が一定に保たれています」と述べています。

高性能住宅における成功の指標

ディートリックは、高性能住宅には4つの大きな特徴が有り、スプレーフォーム断熱材が多くの利点をもたらすと言います。

高性能住宅の特徴:快適性

スプレーフォーム断熱材の利点:建物外皮に使われるスプレーフォーム断熱材は、隙間風や温度変化を抑えることで、住宅をより快適に変えます。また冷暖房機器の効率性を高めてエネルギー使用を節減し、夏にはより涼しく冬にはより暖かく住宅を保ちます。

高性能住宅の特徴:健康への好影響

スプレーフォーム断熱材の利点:スプレーフォーム断熱材は密閉性を高めることによって、空気の漏れや隙間風を防ぎ、住宅内の空気の質を改善します。また埃、細菌、空中アレルゲン、汚染物質の侵入を最小限に抑えます。スプレーフォーム断熱材は住宅全体に適用することもできますし、居住空間、ガレージ、屋根裏・床下の空間などから望みの場所に限定して使用することもできます。クローズドセルのスプレーフォームは水の浸入も防ぎ、カビの発生を抑えることができます。

高性能住宅の特徴:耐久性

スプレーフォーム断熱材の利点:スプレーフォーム断熱材は一度施せば、建築物の耐用期間中恒常的に効果を発揮します。それを証明するために、Demilec社のスプレーフォーム断熱材にはリミテッド・ライフタイム保証を付けています。従来の断熱材よりもラッキング強度が高く、壁の構造完全性と排気のない屋根裏部屋の風圧耐性を高めます。さらに、米国の連邦緊急事態管理庁(Federal Emergency Management Agency: FEMA)は、クローズドセル・スプレーフォーム断熱材を、洪水被害を大きく抑えるクラス5に分類しています。

高性能住宅の特徴:効率性

スプレーフォーム断熱の利点:スプレーフォーム断熱材は冷暖房費を最大50パーセント削減し、HVAC(暖房・換気・空調システム)の作業負荷を減らします。このことは、CPS Energy社(テキサス州サンアントニオ)が実施した、同じような造りに建てられ異なる方法で断熱された3軒の住宅を比較した試験によって証明されました。これにより、購入者はより多くの費用を住宅自体に充てることができます。

「屋根や壁の効率性が高ければ冷暖房機器のサイズを35パーセントも小型にすることができます。つまり、同じ金額をかけて、床面積をより広げることができるのです」(ポリウレタン業界センター談)

さらにスプレーフォーム断熱材は、建築エネルギー法やネット・ゼロ・エネルギー建築の目標を上回る、持続可能なメリットをもたらします。そしてガラス繊維など従来の断熱材と比較して、インチあたりの高いR値を示します。「ニューアメリカンホーム(The New American Home: TNAH) 2020」――全米グリーンビルディング規格(National Green Building Standard)の「エメラルド」レベル認証、Energy Star、ネット・ゼロ基準に適合するように設計・建設された展示住宅――がその例です。

持続可能な建物で節減

TNAHの建築業者は、ラスベガス大都市圏のヘンダーソンに建てた面積約7,683平方フィートの住宅の壁体内全体とルーフデッキの下側にDemilec社のSealection® 500を使用しました。

Sealection 500(オープンセル・スプレイフォーム断熱材)はCFC、HCFC、高GWPの発泡剤をまったく含まず、一回の施工で効果を発揮します。その結果、展示住宅では1インチあたりR値3.81の高い気密性が実現し、外部の騒音を抑えるとともに埃やアレルゲンを減少させました。全体として、この住宅の省エネ機能は平均的な新築と比べて122パーセント高い効率性をもたらすと見積もられ、エネルギーコストでは年間で7,050ドルの節減につながります。

建築業者は、住宅購入希望者がこのような費用節減を自分たちも叶えたいと考えていることを認識している、とディートリックは言います。スプレーフォーム断熱材の費用は、当初は従来の断熱材よりも大きくなるかもしれませんが、長期的に見れば、相当な価値をもたらします。スプレーフォーム断熱材を使用することで、建築業者や設計者は節約した費用を購入者に以下のような形で還元することができます。

  • 住宅で使用するHVAC(暖房・換気・空調システム)のサイズが小さくなる
  • エネルギートラスを使用する必要がない
  • 放射障壁を使用する必要がない
  • 2x6を2x4に置き換える
  • 原材料費、人件費が削減される

ディートリックは次のように述べています。「スプレーフォーム断熱材は見えないところでいつも機能し続け、より快適で耐久性と効率性に優れた住宅を作り出すことに寄与しています。断熱に関しては間違いなく最良の選択肢です」